突然の知らせで慌てて参列するケースが多いのがお葬式です。いざとなった時に慌てないように、普段から最低限必要なものは用意しておくと便利です。通夜や葬儀で必ず必要になるのが喪服です。喪服はレンタルもできますが、社会人になったら一着は用意しておくことをお勧めします。男性の場合は、黒のスーツと黒のネクタイが必要です。黒い素材でもリクルートスーツを着用して参列すると恥をかきます。必ずお葬式用の黒いスーツを着用するのがマナーです。白いワイシャツ、黒いネクタイも用意しておくといざとなったときに助かります。女性の場合は、黒を基調としたシンプルな膝下丈のワンスーツまたはセットアップが一般的な喪服です。女性も喪服として売られているワンピースやセットアップを一着持っておくことをお勧めします。
さらにヒールが3センチ以下の黒いパンプスに、黒いストッキング、黒いバックも必要になります。色が黒でもエナメル素材のもの、キラキラ光るラメ入り素材のものはマナー違反です。頭の先からつま先まで、華美にならないようにシンプルにコーディネートするのが通夜や葬儀に参列するときの身だしなみのしきたりです。その他に用意する持ち物が香典です。香典を入れる不祝儀袋はコンビニにも売られています。仏式の場合は蓮の花が印刷された不祝儀袋を使用し、水引の上に御霊前や御仏前と記入します。キリスト教式の場合は百合の花が印刷された不祝儀袋を使用します。それぞれ水引の下には自分の名前をフルネームで記入します。ボールペンやマジック等は避けて、薄墨の筆ペンを使用して書くのがマナーです。
香典でつつむ金額は、自分や相手の立場を考えて臨機応変に変える必要があります。基本的には友人や知人の場合は3000円程度、親族の場合は5千円から1万円程度が一般的な相場です。不祝儀袋は袱紗に入れ、受け付けで手渡します。袱紗は風呂敷のようなもので、風呂敷でも代用が出来ます。しかし、可愛い袱紗が沢山売られているので、1つ持っておくと便利です。さらに仏教葬儀では数珠が必要になります。数珠も安く売られているので1つ持っておくと助かります。なお、キリスト教式や神式のお葬式では数珠は不要です。