仏教はネパールで生まれたブッダによってインドで確立されました。インドのブッダガヤというところが仏教発祥の地であると言われています。葬儀では当たり前のようにして行われているご焼香ですが、その発祥の地もインドです。
インドは熱帯地方に属しますので気温が高く、遺体がすぐに腐敗してしまいます。そして強烈な悪臭を発します。その悪臭を少しでも緩和しようとして生み出されたのがもとです。いわば臭い消しとして葬儀に導入されました。
それは中国を経て日本にまで伝来しました。日本では仏教は様々な宗派に分かれてしまいました。一番信者が多いのが浄土真宗です。2番目が浄土宗、3番目が真言宗、4番目が曹洞宗などとなっています。これらの宗派によって、ご焼香のやり方が違いますので、葬儀に参列する前に、仏教の宗派を確認しておく必要があります。
そうすることによって、いざ自分の順番が回ってきた時に、慌てふためくということがありません。その準備も忙しくて出来ない場合には、前の人のやり方をつぶさに観察しましょう。前の人と同じような動作を繰り返してご焼香をすれば間違いのないところです。いずれにしても一番大切なのは天国に召されていった故人を敬う心です。それさえ間違わなければ大きな失敗をすることがありません。葬儀に参列するときには、数珠などを用意することを忘れないようにしましょう。